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待ちに待った「インスリンポンプMeeting4」を4月10日(日)開催させて頂きました!

今回は「知っていますか?新しいインスリンポンプのこと」をテーマに岡山大学病院 糖尿病センターの利根 淳仁先生に

「徹底解剖!SAP療法ってどんな治療?」の講題でご講演頂きました。

 

★SAPってどんな治療?

 頻回注射法に比べてインスリンポンプ療法では、重症低血糖リスクの減少や、心血管死亡、全死亡リスクが減少している等、ポンプ療法の優れた面の解説がありました。

 また、ミニメド620Gシステムの特徴や使い方、CGMセンサーの装着率が高いほどHbA1cの下がりも大きい事等データを示し、説明されました。

★SAP療法導入の実際

 エンライトセンサーの穿刺、交換手技、較正のタイミング、アラートの設定等具体的な設定の装着方法等について説明されました。

★SAP療法のメリット、デメリット

 メリットとして、今まで見えなかった夜間血糖の推移や食事内容に応じた血糖上昇のパターンを把握することが出来、より自己管理、ポンプ設定をきめ細かく調整することが出来ること。また「CareLink Pro」という高いクオリティの解析プログラムを利用することにより、インスリン補充の最適化をすることが出来る。この解析プログラムを利用することがSAP療法の成否を握る重要なカギとなるそうです。

デメリットとしては、センサー装着についてのテクニックや穿刺場所、皮膚トラブルや穿刺時の痛み等センサーについての不安や不満、また医療費が高く、処方されるセンサーの数も限られている為、装着の失敗が出来ない(数が足りない)等の問題について説明されました。

★SAP療法 実際の活用法       

 クラウドeSMBGとSAPの連動により見えるデータを解析し、インスリンの注入量を調整することにより、血糖変動が少なくなり、HbA1cが改善されていく様子を具体的に患者さんとのやり取りを含め説明されました。

 

利根先生の熱い解説とご指導に「SAP療法やってみたい」「うまく使いこなせずCGM装着を休んでいたが、もう一度装着してコントロールしてみたい。」などなど、SAP療法の魅力について存分に知ることができました。

 

利根先生のお話しの後、48名の参加者が5つのグループに分かれ意見交換をしました。

各グループに、利根先生はじめ医療関係者の方、SAP利用者、ポンプ利用者にアドバイザー&進行役をお願いし、存分に意見交換をすることが出来ました。40分余りの意見交換会でしたが、盛り上がり、一旦お開きになった後もずっと話し込んでいるグループもありました。 

また日本メドトロニック株式会社の方もお越し下さり、展示ブースに来られるみなさんからの質問にも丁寧にお答え下さっていました。

 

 本日の会が、よりよい血糖コントロールとよい仲間づくりに繋がって行きますように。(祈)

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